結論:ハイアット傘下のブランドは4つのティアに分類でき、本記事は最上位から順に各ブランドの序列と特徴を格付け表で比較します(2026年最新時点)。
ハイアット(Hyatt)はマリオット・ヒルトン・IHGに比べると総ホテル数こそ少ないものの、ラグジュアリーブランドの密度が圧倒的に高いホテルグループです。Park Hyatt、Andaz、Grand Hyatt、Alila、Thompson Hotelsなど30以上のブランドがあり、価格帯も体験価値もまったく違います。本記事ではハイアット全ブランドをS+〜C の6段階で格付けし、富裕層・経営者層が「どこに泊まるべきか」を即断できるように整理します。ワールドオブハイアットの活用視点を含めた総まとめはホテルロイヤルティプログラム完全ガイドを、3社比較はヒルトン/マリオット/IHGの各格付け記事を併せてご覧ください。
※本記事の情報は2026年6月時点です。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

ハイアット傘下ブランドの基本構造(4ティア)
ハイアットは公式に4ティアでブランドを区分しています。
- ラグジュアリー:Park Hyatt、Alila、Andaz、Grand Hyatt、Miraval、Thompson Hotels
- ライフスタイル:Andaz、Thompson、Dream、JdV by Hyatt、Hyatt Centric、Caption by Hyatt
- クラシック:Hyatt Regency、Hyatt、Hyatt Vacation Club
- エッセンシャル/長期滞在:Hyatt House、Hyatt Place、UrCove、Hyatt Studios
ハイアットは2021年のApple Leisure Group買収により「Inclusive Collection」というオールインクルーシブ系ブランド群も傘下に持っています(Secrets、Dreams、Zoetry等)。海外リゾート派の富裕層には外せない選択肢です。
全主要ブランド S+〜C 完全格付け表
| ランク | ブランド | 1泊目安(東京) | 富裕層適性 |
|---|---|---|---|
| S+ | Park Hyatt | ¥100,000〜 | ◎接待・記念日の最有力 |
| S+ | Alila | ¥80,000〜 | ◎隠れ家リゾート |
| S+ | Miraval | ¥150,000〜 | ◎ウェルネス特化 |
| S | Andaz | ¥60,000〜 | ◎モダンラグジュアリー |
| S | Grand Hyatt | ¥55,000〜 | ◎出張兼接待 |
| S | Thompson Hotels | ¥55,000〜 | ◎デザイン重視 |
| S | Inclusive Collection(Secrets等) | ¥40,000〜 | ◎オールインクルーシブ |
| A+ | Dream Hotels | ¥40,000〜 | ○ナイトライフ志向 |
| A+ | JdV by Hyatt | ¥35,000〜 | ○ブティック |
| A | Hyatt Regency | ¥35,000〜 | ○安定の選択肢 |
| A | Hyatt Centric | ¥30,000〜 | ○都市型ライフスタイル |
| A | Caption by Hyatt | ¥28,000〜 | ○出張ビジネス |
| B+ | Hyatt(本体) | ¥25,000〜 | △汎用 |
| B | Hyatt House | ¥20,000〜 | △長期滞在 |
| B | Hyatt Place | ¥18,000〜 | ×コスパ出張 |
| C+ | UrCove | ¥15,000〜 | ×中華圏のみ |
| C | Hyatt Studios | ¥12,000〜 | ×非推奨 |
一流の経営者が泊まるのはAランク以上が基準。ハイアットは特にS+〜Sランクの密度が高く、Park Hyatt、Andaz、Grand Hyattの3ブランドだけで主要都市の出張・接待ニーズを完全カバーできます。
S+ランク:Park Hyatt/Alila/Miraval
Park Hyattはハイアットの最高峰で、東京・京都・ニセコ・ニューヨーク・パリ・ミラノなど世界の主要都市・リゾートに展開。圧倒的な客室サイズと洗練されたサービスで、接待・記念日・ハネムーンに最適です。Alilaはバリ島・モルディブ・スリランカ等の隠れ家リゾート特化型で、自然との一体感を求める層に。Miravalはアリゾナ州ツーソン等のウェルネス特化型リトリートで、デジタルデトックスを目的とした富裕層に支持されています。
Sランク:Andaz/Grand Hyatt/Thompson
Andazは「ローカル文化を反映したモダンラグジュアリー」が特徴。東京・ロンドン・パームスプリングスなど主要都市で、若手経営者やクリエイティブ層に人気です。Grand Hyattはハイアットの旗艦ブランドで、東京・福岡・台北・上海など主要都市に展開する万能カード。Thompson Hotelsは2018年買収のデザイン特化ブランドで、シカゴ・ハリウッド・ナッシュビル等で地域文化を体現する個性が魅力です。
A+〜Aランク:Dream/JdV/Hyatt Regency/Hyatt Centric
DreamとJdVは2021年買収のライフスタイル系で、ナイトライフやアートシーンとの親和性が高い物件。Hyatt Regencyは安定の汎用ブランドで、世界主要都市に万遍なく展開しており、ポイント宿泊との相性が抜群です。Hyatt Centricは都市型ライフスタイル特化で、出張に「個性」を求める方に向きます。エリートステータスの恩恵詳細はホテルエリートステータスの特典比較を参照してください。
B〜Cランク:Hyatt Place/Hyatt Studios以下
Hyatt Place、Hyatt House、UrCove、Hyatt Studiosはワールドオブハイアットのグローバリスト・ディスカバリスト特典の恩恵が薄いのが難点。朝食・ラウンジ・スイートアップグレードが付かない物件が大半で、富裕層が選ぶ意義は限定的です。
富裕層が選ぶべきブランドの判断軸
- 接待・会食の場として使えるか(Park Hyatt/Andazが鉄板)
- ポイント宿泊価値が高いか(ハイアットは他社比でポイント単価が低く「最強のコスパ」)
- グローバリスト特典が機能するか(A+以上のブランドで効果最大)
ハイアットの最大の武器は「ポイント単価が他社の半分以下」という点です。Park Hyatt東京の現金宿泊は1泊10万円超でも、ポイントなら3万ポイント前後で泊まれます。これはマリオット・ヒルトンでは絶対に実現できないコスパです。詳細はワールドオブハイアット完全解説を参照してください。
ワールドオブハイアットと組み合わせる価値最大化
ワールドオブハイアットはマリオット・ヒルトンに比べ会員数が少なく競争が緩いため、グローバリスト到達後の特典享受が容易です。スイートアップグレード4泊分(年間)と朝食無料の組み合わせは、他社にない強力な特典構成。年30泊程度の出張族なら、ハイアット軸が最もコスパが高い選択肢になります。
一般的にPark Hyatt東京とAndazウィーンをグローバリスト会員として利用した経験があります。ポイント宿泊+スイートアップグレード+クラブラウンジでの朝食・夕方のオードブル提供という組み合わせで、1泊あたりの実質コストを通常料金の約1/4まで圧縮できました。コスパ最強と評価される理由が体感で分かります。
日本国内のハイアット系列ホテル|カテゴリー別一覧
ハイアットは世界のホテルをカテゴリー1〜8の8段階で公式分類しています。ポイント宿泊の必要ポイント数はこのカテゴリーに連動するため、ブランドランクと並んで把握しておくべき指標です。ワールドオブハイアットの活用法と組み合わせれば、1泊あたりのポイント効率が大きく変わります。
東京・関東エリア
パークハイアット東京(カテゴリー7・新宿)とアンダーズ東京(カテゴリー7・虎ノ門)が都内最上位です。グランドハイアット東京(カテゴリー6・六本木)、ハイアットセントリック銀座(カテゴリー6)、ハイアットリージェンシー東京(カテゴリー4・西新宿)はビジネス出張に広く使われています。ホテル虎ノ門ヒルズはアンバウンドコレクションとしてカテゴリー7で2023年開業。コレクション系で個性的な体験を求める場合の選択肢です。
京都・大阪・地方エリア
パークハイアット京都はカテゴリー8で国内最高ランク。北海道ではパークハイアットニセコ(カテゴリー8)が2019年開業以来リゾート最上位です。ハイアットリージェンシー箱根(カテゴリー7)は温泉リゾートとして富裕層・経営者の接待にも活用される物件です。ハイアットリージェンシー大阪はカテゴリー2で、コストを抑えつつグローバリスト特典を利用したい場合の狙い目です。
ブランド別実用比較:ラウンジ・朝食・スパの違い
同じグローバリスト(最上位ステータス)でも、ブランドによって受けられるサービスは大きく異なります。ハイアット修行でグローバリストを目指す前に、各ブランドの実用価値を理解しておくことが重要です。
グランドハイアット・ハイアットリージェンシーはラウンジ(グランドクラブ/リージェンシークラブ)が完備されており、グローバリストは朝食・夕食を無料で利用できます。1泊で2万円相当の価値を得られる場合もあり、出張費削減効果が大きい。パークハイアットはラウンジを持たない代わりにスパ・ジムが無料(グローバリスト)で、アメニティの質が最上級です。アンダーズは全宿泊者がラウンジを利用できるため、グローバリスト特典としての差別化は弱い。ハイアットプレイスはラウンジなし・セルフサービス型で、ベルボーイ不要・チップが不要な点が海外旅行者に評価されています。
よくある質問(FAQ)
Q1. ハイアットとマリオット・ヒルトン、どちらを軸にすべきですか?
A. ポイント単価のコスパで言えばハイアットが最強です。ブランド数の多さと全世界カバー率を重視するならマリオット、ステータス到達のしやすさはヒルトンが優勢。詳細はマリオット格付けとヒルトン格付けで比較してください。
Q2. Park HyattとAndazはどちらが格上ですか?
A. 公式にはPark Hyattがラグジュアリー最上位、Andazはライフスタイル系の最上位として位置づけられており、Park Hyattが格上です。ただしAndazは個性が強いため、デザイン重視の経営者にはこちらが好まれます。
Q3. Hyatt Placeはグローバリストでも価値が薄いですか?
A. はい。朝食特典は付くものの、ラウンジ・スイートアップグレードの対象外物件が大半でグローバリストの恩恵が限定的です。Aランク以上の利用をおすすめします。
Q4. ハイアットのポイント宿泊はなぜ「最強のコスパ」と言われるのですか?
A. ハイアットは現金料金とポイント宿泊の交換レートが業界最高水準のため、Park Hyatt等のラグジュアリーホテルでも比較的少ないポイントで泊まれます。マリオットの「ダイナミックプライシング」やヒルトンの「ポイント変動制」と異なり、固定レート設計が現存しています。
Q5. Inclusive Collection(Secrets等)はワールドオブハイアットで使えますか?
A. 使えます。ポイント宿泊・ステータス特典の対象です。カンクン・ロスカボス・ドミニカ共和国等のリゾートで「食事・酒・アクティビティすべて込み」の体験ができ、富裕層のリゾート滞在に最適化されたブランド群です。
他ホテルチェーンの格付けはヒルトンのブランドランク一覧、マリオットのブランドランク一覧、IHGのブランドランク一覧、アコーのブランドランク一覧でも解説しています。グループ横断の比較は世界のホテルチェーンランキングをご覧ください。
Q6. グローバリストがパークハイアットに泊まる価値はありますか?
A. パークハイアットはラウンジがないため、グローバリスト特典の朝食・夕食無料はありません。代わりにスパ・ジムが無料で利用でき、アメニティや客室クオリティは系列最高水準です。朝食込みのコストパフォーマンスを重視するならグランドハイアット、細部のラグジュアリーとプライバシーを重視するならパークハイアットという使い分けが適切です。
まとめ
ハイアットは規模ではマリオット・ヒルトンに劣りますが、「ラグジュアリー密度」と「ポイントコスパ」では業界最強です。Park Hyatt、Andaz、Grand Hyattの3ブランドを軸に、リゾート滞在ではAlila・Inclusive Collectionを組み合わせることで、年間数十万円〜数百万円のコスト圧縮が可能になります。本記事の格付け表を判断軸に、出張・接待・記念日それぞれの目的に合わせたブランド選択をしてください。
