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海外旅行の費用が読めない――そう感じていた方に、久しぶりの朗報です。2026年8月12日、ANAが9〜10月発券分の燃油サーチャージを約1年ぶりに引き下げると正式発表しました。欧米線は往復130,000円から110,000円へ、一気に20,000円の値下げです。とはいえコロナ前の水準にはほど遠く、家族4人の欧米往復なら依然として44万円がサーチャージだけで消えます。本記事では、確定した路線別の金額と改定の背景、そして値下げ局面だからこそ変わる発券タイミングの考え方までを整理します。
結論:2026年9〜10月発券分の燃油サーチャージは引き下げが確定しました。ANAは日本発の欧州・北米・中東・アフリカ・オセアニア・中南米が片道55,000円(往復110,000円/7〜8月比▲20,000円・15.4%減)、ハワイ・インド・インドネシアが片道35,800円(往復71,600円/▲9,200円)です。中東情勢の沈静化に加え、政府の緊急的激変緩和措置による航空機燃料への補助効果で、本来より1段階低い金額が適用されました。値下げ局面では発券を9月1日以降にずらすのが鉄則。あわせて①マイル特典航空券で本体運賃を圧縮、②高還元カード決済で実質負担を削減、の2点で総額をさらに抑えられます。

2026年9〜10月発券分の燃油サーチャージ確定額
ANAは2026年8月12日、国際線の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を9月1日〜10月31日発券分について改定すると発表しました。日本発の1人1区間あたりの片道額は次のとおりです。
| 方面 | 片道 | 往復 | 7〜8月比(往復) |
|---|---|---|---|
| 欧州・北米・中東・アフリカ・オセアニア・中南米 | 55,000円 | 110,000円 | ▲20,000円(-15.4%) |
| ハワイ・インド・インドネシア | 35,800円 | 71,600円 | ▲9,200円(-11.4%) |
| タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 27,300円 | 54,600円 | 引き下げ |
| ベトナム・フィリピン・グアム・パラオ・モンゴル | 19,300円 | 38,600円 | 引き下げ |
| 中国・マカオ・台湾・香港 | 14,300円 | 28,600円 | 引き下げ |
| 韓国・ロシア(ウラジオストク) | 6,500円 | 13,000円 | 引き下げ |
※ANA公式発表(2026年8月12日)にもとづく日本発の金額。往復額は片道の2倍で試算しています。
JALはどうなる?
JALも9〜10月発券分の引き下げ方針を示していますが、本記事更新時点で正式な適用額は確認できていません。例年ANAとほぼ同水準で推移するため欧米片道55,000円前後が目安になりますが、購入前に必ずJAL公式サイトの最新発表をご確認ください。
なぜ約1年ぶりの値下げに転じたのか
中東情勢の沈静化で燃料価格が反落
2026年は2月末に始まった中東(イラン関連)の地政学リスクを受け、シンガポール・ケロシン(ジェット燃料)の市況価格が急騰し、7〜8月発券分は欧米線で片道65,000円(往復130,000円)と過去最高を更新していました。その後6月に停戦の合意文書が交わされたことで燃料価格が反落し、算定対象である6〜7月の平均価格が下がったことが今回の引き下げにつながっています。
政府の激変緩和措置で「1段階低い額」が適用
今回の金額は市況だけで決まったものではありません。中東情勢を踏まえた政府の緊急的激変緩和措置により航空機燃料への補助が入っており、本来の基準表より1段階低い金額が適用されています。裏を返せば、この補助が縮小・終了すれば、燃料価格が横ばいでも次回改定で上振れする可能性があるということです。値下げを「トレンドの転換」と決めつけず、次回(11〜12月発券分)は再び上がり得る前提で予定を組むのが安全です。
サーチャージが決まる仕組み
JAL・ANAの燃油サーチャージは、シンガポール市場のジェット燃料価格と為替レートをもとに、各社の基準表に従って2か月ごとに改定されます。9〜10月発券分は6〜7月のジェット燃料平均価格をベースに、8月中旬に発表されました。過去の水準を振り返ると、2026年5〜6月発券分は欧米片道56,000円、直近の動向は燃油サーチャージ2026年7〜8月の予測と見通しにまとめています。コロナ前の2019年には欧米片道が2万円前後だった時期もあり、値下げ後の55,000円でも依然として高水準であることは押さえておきたいところです。
値下げ局面で旅費を抑える3つの実践戦略

1. 発券日を「9月1日以降」にずらす
燃油サーチャージは発券日(発券分)を基準に適用されます。今回は値下げ局面なので、値上げ時とは判断が逆になります。旅行日がいつであっても、8月31日までに発券すると高い7〜8月分(欧米往復130,000円)が適用され、9月1日以降に発券すれば110,000円で済む――同じ航空券で20,000円の差です。急ぐ理由がないなら発券を9月まで待つのが合理的です。ただし待つ間に座席在庫が減って運賃クラスが上がれば逆効果になるため、繁忙期の路線では「サーチャージ差額20,000円 vs 運賃の上昇分」を比べて判断してください。
2. マイル特典航空券で本体運賃を圧縮する
燃油サーチャージは現金運賃でもマイル特典航空券でも別途かかりますが、航空券本体をマイルでまかなえば総支払額は大きく下がります。とくに欧米・ビジネスクラスをマイルで取れば、本来数十万円の運賃がサーチャージ+税金のみの負担で済みます。マイルやクレジットカードで旅費を実質半額に近づける具体策は海外旅行の費用を半額にする5つの方法にまとめています。
3. クレジットカード・ポイントで実質負担を減らす
サーチャージや税金の支払いも高還元クレジットカードに集約すれば、ポイント還元の分だけ実質コストを圧縮できます。クレカ・マイル・ホテルポイントを組み合わせたポイ活で旅費を半額以下にする方法も参考にしてください。旅行系の特典・保険が付くカードを使えば、ラウンジや旅行保険の費用も浮きます。費用全体を圧縮しながら上位クラスに乗る方法は格安ビジネスクラスの乗り方完全ガイドも参考になります。夏の旅行全体の節約設計は2026年夏休み 海外旅行の節約完全ガイドで総点検しておきましょう。
よくある質問
Q. 9〜10月発券分はいくらになりましたか?
A. ANAは2026年8月12日に発表し、欧州・北米線は片道55,000円(往復110,000円)、ハワイ線は片道35,800円(往復71,600円)となりました。7〜8月発券分から欧米は往復20,000円の引き下げです。
Q. 旅行日と発券日、どちらの基準でサーチャージがかかりますか?
A. 「発券日」基準です。今回は値下げなので、8月中に発券すると高い金額が適用されます。急がないな〈9月1日以降の発券が有利です。
Q. 次の改定(11〜12月発券分)も下がりますか?
A. 今回の金額は政府の激変緩和措置による燃料補助で1段階低く抑えられています。補助が縮小すれば燃料価格が横ばいでも上振れし得るため、続落を前提にした計画は避けるのが安全です。
Q. サーチャージを完全にゼロにできますか?
A. 通常運賃では避けられませんが、サーチャージ不要のマイルプログラムや航空会社を選べば負担を大きく減らせます。
まとめ
2026年9〜10月発券分の燃油サーチャージは、ANAで欧米往復110,000円(▲20,000円)、ハワイ往復71,600円(▲9,200円)へ約1年ぶりの引き下げが確定しました。中東情勢の沈静化と政府の燃料補助が重なった結果であり、補助が縮小すれば再び上がり得る点には注意が必要です。旅費を抑えるカギは、(1)発券日を9月1日以降にずらして値下げ後の金額を適用させる、(2)マイルで本体運賃を圧縮する、(3)高還元カードで実質負担を削減する――の3点。JALの正式額を含め、購入前には必ず各社公式の最新発表を確認してください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスの申込を推奨するものではありません。特典航空券の必要マイル数・積算率・有効期限は各航空会社の判断で変更される場合があります。発券前に必ず各航空会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。掲載している数値・制度は2026年8月18日時点の情報です。
