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2026年7月23日、外国為替市場でドル円は163円台前半で推移しています。円安が続くなか、夏の海外旅行では「為替負け」で想定以上に出費がかさみがちです。
本記事では、当日の為替・金利の状況を押さえたうえで、海外事務手数料やDCCといった見落としやすい上乗せコストを避け、クレジットカードとマイルで旅行費用を抑える具体策を解説します。
旅行前の準備全般は、旅行向けクレジットカード完全ガイドもあわせてご覧ください。
【2026年8月2日追記】その後、7月31日前後に為替介入観測が強まり、ドル円は163円台から157円台まで急落しました。最新の値動きと海外旅行の両替判断は為替介入観測でドル円157円台に急反落|海外旅行の両替はいつすべきかで解説しています。
2026年7月23日の為替・金利の現在地
まず、当日のマーケットを事実ベースで整理します。
- ドル円:23日午後の東京市場で163円台を維持(レンジ162円99銭〜163円15銭)。一部の日銀利上げ観測報道で円高に振れる場面もありましたが、長続きしませんでした。
- 日経平均株価:終値は前日比307円高の66,422円60銭と反発。米半導体株高などが支えとなりました。
- 日銀の金融政策:次回会合は7月30〜31日。市場では7月会合は金利据え置きとの見方が大勢で、追加利上げは2026年10月〜12月との予想が多くなっています。
金利の先高観は中長期的には円安の一服要因になり得る一方、当面は日米の金利差から円安基調が続くとの見方もあり、方向感は分かれています。
※為替や金利の見通しには複数の見方があり、相場は変動します。本記事は情報提供を目的としたもので、投資・売買の推奨ではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
円安が海外旅行コストに与える影響
円安とは、外貨に対して円の価値が下がることです。現地通貨建ての支出を円に換算した金額が増えるため、同じ旅程でも支払額がふくらみます。
たとえば現地で100ドルの食事をした場合、1ドル=163円換算なら約16,300円です。1ドル=140円の頃と比べ、同じ100ドルでも2,000円以上の差が生まれます。
さらに、為替レートそのものだけでなく、カード決済には各社の海外事務手数料が上乗せされる点も見逃せません。
見落としがちな2つの上乗せコスト
① 海外事務手数料
海外でクレジットカードを使うと、国際ブランドの基準レートに各カード会社の海外事務手数料が上乗せされます。相場はおおむね1.6%〜3.85%です。
近年は値上げが相次いでおり、三井住友カードは2024年11月以降、従来2.20%だった海外事務手数料を3.63%へ引き上げました。多くの会社が3.63%〜3.85%へ引き上げる傾向にあります。
| 海外事務手数料の目安 | 水準 |
|---|---|
| 低い部類 | おおむね1.6%前後 |
| 一般的な水準 | おおむね2.2%前後 |
| 高い部類(値上げ後) | 3.63%〜3.85% |
② DCC(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)
DCC(現地の決済端末で日本円建て払いを選べる仕組み)は、一見わかりやすい半面、3〜5%程度の手数料が上乗せされやすく割高になります。
支払い時に通貨を選べる場合は、原則として現地通貨(ローカル通貨)建てを選ぶのが基本です。DCCやスキミングへの具体的な対策は海外旅行でのクレジットカード使い方・注意点で詳しく解説しています。
為替負けを抑える具体策
海外事務手数料の低いカードを1枚用意する
手数料率は1〜2%台でも、決済総額が大きいほど差額は膨らみます。海外事務手数料が1.6%前後と低い部類のカードには、イオンカード、JCB、ビューカード、オリコカード、メルカード、JALカードなどがあります。
※手数料率や適用条件は各社の改定で変わります。渡航前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
現金が必要な場面での海外キャッシングやATM活用のコスト比較は、海外キャッシングおすすめクレジットカード比較が参考になります。
マイル・ポイントで「為替の外」の価値を使う
特典航空券やホテルのポイント特典は、現金の為替レートの影響を直接受けにくいという利点があります。円安局面では、貯めたマイルを航空券に充てることで実質的な旅費を抑えやすくなります。
ただしマイルは改定リスクもあります。JALは2025年6月に北米線の必要マイル数を引き上げ(エコノミー往復で25〜33%増)ており、早めの計画が有効です。近年の特典縮小の動きはクレジットカード改悪まとめ2026で整理しています。
決済は現地通貨、ATMは計画的に
店頭では現地通貨建てで決済し、DCCを避けます。現地ATMでの引き出しは、手数料の発生タイミングを踏まえ、こまめな少額引き出しより計画的にまとめる方が有利な場合があります。
まとめ
2026年7月23日時点でドル円は163円台と円安水準にあり、夏の海外旅行では為替に加えて海外事務手数料やDCCが旅費を押し上げます。手数料の低いカードを用意し、現地通貨決済を徹底し、マイルを賢く使うことで、数千円〜数万円単位の「為替負け」を抑えられます。
相場や制度は変動します。カードやマイルの条件は公式情報で確認し、投資・資産運用に関する判断はご自身の責任で行ってください。
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よくある質問(FAQ)
Q. 円安のとき、海外ではクレジットカードと現金のどちらが得ですか?
A. 一般には、海外事務手数料の低いカードで現地通貨決済する方が、両替所の現金両替より有利なケースが多いです。ただしATM手数料やカードの手数料率により変わるため、事前の比較が大切です。
Q. DCCで「日本円で払う」を選ぶと安心ですか?
A. 金額は分かりやすくなりますが、3〜5%程度の上乗せが生じやすく割高になりがちです。原則は現地通貨建てを選びましょう。
Q. 円安はいつまで続きますか?
A. 見通しには複数の見方があります。日銀の追加利上げは2026年後半との予想が多い一方、日米金利差から円安基調の継続を指摘する声もあります。相場は変動するため、断定はできません。
Q. マイルは円安対策になりますか?
A. 特典航空券は現金の為替レートの影響を受けにくく、円安局面で相対的な価値が高まります。ただし必要マイル数の改定リスクがあるため、早めの活用が有効です。
著者:Yuji Yamamoto(Financial & Elite 編集部)。クレジットカード・マイル・旅行マネーの制度改定を継続的に追跡し、実践的な節約・活用術を発信しています。
公開日:2026年7月23日/最終更新日:2026年7月23日
出典:OANDA・財経新聞(ドル円)、株探・日本経済新聞(日経平均)、日本銀行・日本経済新聞(金融政策決定会合)、Impress Watch・各カード会社公式(海外事務手数料)、SMBC信託銀行プレスティア(DCC)。数値は2026年7月23日時点。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスの申込を推奨するものではありません。年会費・還元率・付帯保険・入会条件は各カード会社の判断で改定される場合があります。申込前に必ず金融庁の注意喚起および各カード会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。掲載している数値・制度は2026年8月18日時点の情報です。
