ウィーン国際空港で、航空会社や座席のクラスを問わず料金を払えば誰でも入れるラウンジは、空港公式サイトが案内する「VIENNA Lounge」(第1ターミナル・1人59ユーロ)と「SKY Lounge」(第3ターミナル・1人49ユーロ)の2つです。どちらも保安検査の後、出国審査の前にあり、プライオリティ・パスなどの会員証で無料か割引になる場合があります。スター アライアンスの上級会員カードと加盟社の便の搭乗券がある人は、オーストリア航空のラウンジも選択肢になります。この記事では、ウィーン国際空港の公式サイトとオーストリア航空の公式サイト(2026年11月4日確認)をもとに、場所・料金・入室条件をまとめました。ほかの空港も含めた全体像は空港ラウンジ完全ガイド2026で整理しています。
| 項目 | 結論(2026年11月4日確認) |
|---|---|
| 誰でも入れるラウンジ | VIENNA Lounge(第1ターミナル)、SKY Lounge(第3ターミナル) |
| 料金(大人1人) | VIENNA Lounge 59ユーロ、SKY Lounge 49ユーロ |
| 利用できる時間 | 出発の3.5時間前から入室、滞在は最長3時間 |
| カード・会員証 | プライオリティ・パス、DragonPass、LoungeKey などで無料か割引(契約内容による) |
| 航空会社ラウンジ | オーストリア航空(スター アライアンス)。上級会員カードと搭乗券で入室。2階の Business Lounge は49ユーロから有料利用も可 |
| 使い分け | C・Dゲートは VIENNA Lounge、F・Gゲートは SKY Lounge が近い |
ウィーン空港のラウンジ一覧と場所
空港公式サイトが案内する、誰でも入れるラウンジは2つで、出発ゲートで選ぶのが基本です。どちらも保安検査の後、出国審査(パスポートの確認)の前にあります。日本行きなどシェンゲン協定(ヨーロッパの多くの国が入国審査を省き合う取り決め)の域外へ出る人は、VIENNA Lounge ならラウンジを出た後に出国審査を通ります。SKY Lounge には域外へ出る人向けの自動の出国審査がラウンジ内にあります。
| ラウンジ | 場所 | 近いゲート | 営業時間 | 席数・広さ |
|---|---|---|---|---|
| VIENNA Lounge | 第1ターミナル 2階(Ebene 2) | C・D | 毎日4:30〜22:00 | 450席・2,500m² |
| SKY Lounge | 第3ターミナル 2階(Ebene 2) | F・G | 毎日4:30〜23:00 | 150席・670m² |
| オーストリア航空ラウンジ | Austrian Star Alliance Terminal | 3階の域外ラウンジはG、Business Class LoungeはD | 公式ページで確認 | 5ラウンジで計2,000m²超 |
出典:ウィーン国際空港公式「Lounges」「VIENNA Lounge」「SKY Lounge」、オーストリア航空公式「Lounges am Flughafen Wien」(いずれも2026年11月4日確認)。
反対側のゲートから出る場合も、C・DとF・Gの間には約10分おきのシャトル(乗車約4分)があります。ラウンジを出る時間は、シャトルの移動を足して決めてください。
VIENNA Lounge(第1ターミナル)の料金と入室条件
VIENNA Lounge は、航空会社や座席のクラスに関係なく、その日に出発する人なら料金を払って入れるラウンジです。保安検査の後、出国審査の前の2階にあります。
- 料金:大人59ユーロ、4〜14歳31ユーロ、0〜3歳は無料
- 入室:出発当日の搭乗券で、出発の3.5時間前から。滞在は最長3時間
- 席の予約:できません
- 設備:テラス、レオポルド美術館が貸し出すクリムトとシーレの作品の展示
ANA、ターキッシュ エアラインズ、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、カタール航空、エールフランス、KLM、エミレーツなどは、ファーストクラス・ビジネスクラスの利用者や上級会員がこのラウンジを使えると案内されています。対象の座席や会員資格は航空会社ごとに違うため、予約した航空会社の案内で確かめてください。
SKY Lounge(第3ターミナル)の料金と入室条件
SKY Lounge は F・G ゲートに近いラウンジで、こちらも誰でも料金を払って入れます。保安検査の後、出国審査の前の2階にあり、シェンゲン域外へ出発する人のための自動の出国審査がラウンジ内にあります。
- 料金:大人49ユーロ、4〜14歳27ユーロ、0〜3歳は無料
- 入室:出発の3.5時間前から、最長3時間
- 支払い:ラウンジでデビットカードかクレジットカード、または事前に購入する利用券
- 設備:シャワー(タオル付き)、仕事用の席、無料Wi-Fi、ウィーンのカフェ風の菓子の提供
航空会社の案内では、ANA、エチオピア航空、ブリュッセル航空、カタール航空、中国東方航空、エミレーツ、大韓航空などの上位クラスの利用者や上級会員が対象に入っています。家族で使う場合、空港公式は VIENNA Lounge を勧めています。
オーストリア航空ラウンジの入室条件と場所(スター アライアンス)
オーストリア航空は、公式で「Austrian Star Alliance Terminal」と呼ぶ区域に5つのラウンジを持っています。シェンゲン域外へ出発する人のラウンジは3階(Ebene 3)にあり、ターミナルの拡張工事のため、現在はGゲートから入ります。シェンゲン域内へ出発する人のラウンジは2階にあり、HON Circle Lounge、Senator/Star Alliance Gold Lounge、Business Lounge の3つです。Dゲートから出発する人向けには、Business Class Lounge もあります。
オーストリア航空公式によると、有効な上級会員カードと、オーストリア航空かスター アライアンス加盟社の便の搭乗券があれば、条件に合うオーストリア航空のラウンジを使えます。ラウンジごとに入れる会員資格は違います。どの会員資格でどのラウンジに入れるかは、同じページの入室規定(ドイツ語で Zugangsbestimmungen)で搭乗前に確かめてください。ANA公式「ひとつ上の空の旅へ」(2026年11月4日確認)によると、ANAのダイヤモンド・プラチナ会員とSFC会員はスター アライアンス ゴールド、ブロンズ会員はスター アライアンス シルバーにあたります。ただしシルバーで入れるラウンジがあるかは、上の入室規定で確かめてください。ゴールドで使える特典の全体はスター アライアンス ゴールドの特典と取り方にまとめています。
会員資格がない人は、上の2つとは別に、2階(シェンゲン域内へ出発する人のエリア)の Business Lounge を49ユーロから有料で使えます。域外へ出発する人が有料で使えるかは、オーストリア航空公式で確かめてください。料金は航空会社と予約クラスで変わり、支払いはカードだけです。プレミアムエコノミーの航空券を持っていれば20%引きになります。
出典:オーストリア航空公式「Lounges am Flughafen Wien」(2026年11月4日確認)。ラウンジの配置は変わることがあります。
プライオリティ・パスで入るか、料金を払うかの決め方
空港公式によると、VIENNA Lounge と SKY Lounge は、プライオリティ・パス、DragonPass、LoungeKey(いずれも世界の空港ラウンジを使える会員サービス)などの会員証やカードで無料か割引になります。どちらになるかはカードの契約内容で決まるため、出発前にカード会社か会員証のアプリで確かめてください。会員証の種類の違いはラウンジキーとプライオリティ・パスの比較で解説しています。
1回あたりの料金は49〜59ユーロなので、年に何回空港ラウンジを使うかで比べるのが分かりやすい方法です。ヨーロッパへ年に1回だけ行く人なら、その都度払う方法も選べます。乗り継ぎを含めて年に何度もラウンジを使う人は、プライオリティ・パスを無料で持つ方法と年会費を比べる価値があります。カードの年会費を事業の経費にできるかは使い方で変わるため、顧問税理士に確認してください。
同伴者の料金はカードごとに違います。家族と使う場合は空港ラウンジの同伴者ルールで、自分のカードの条件を先に見ておくと当日の追加料金を避けられます。
ウィーン空港のラウンジで気をつけること
- 入室は出発の3.5時間前からです。早く着いても、それより前には入れません。
- 滞在は最長3時間です。
- VIENNA Lounge は22:00、SKY Lounge は23:00に閉まります。深夜便の人は閉まる時間を先に見てください。
- 席は予約できません。
ドイツの乗り継ぎ空港と比べたい人は、ミュンヘン空港ラウンジ2026とフランクフルト空港ラウンジ完全ガイドも参考になります。
よくある質問
ウィーン空港でプライオリティ・パスが使えるラウンジは?
空港公式では、VIENNA Lounge と SKY Lounge がプライオリティ・パスで無料か割引になると案内されています。無料か割引かは契約内容で決まるため、事前に確かめてください。
エコノミークラスでもラウンジに入れますか?
入れます。VIENNA Lounge(59ユーロ)と SKY Lounge(49ユーロ)は、航空会社や座席のクラスに関係なく、出発当日の搭乗券があれば料金を払って使えます。
日本へ帰る便でも使えますか?
空港公式は、VIENNA Lounge を航空会社や座席のクラスに関係なく、出発するすべての人が使えると案内しています。SKY Lounge には、シェンゲン域外へ出る人のための自動の出国審査がラウンジ内にあります。日本行きの人は、VIENNA Lounge ならラウンジを出た後に出国審査を通る時間を見込んでください。SKY Lounge ならラウンジ内の自動の出国審査を使えます。
シャワーはありますか?
空港公式によると、SKY Lounge にはタオル付きのシャワーがあります。ほかのラウンジの設備は各公式ページで確かめてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、料金・営業時間・入室条件は2026年11月4日時点の各公式サイトの情報です。変更されることがあるため、利用前に公式サイトで最新の情報を確かめてください。カードの選び方や経費の扱いなど個別の判断は、カード会社や税理士などの専門家にご確認ください。
まとめ
ウィーン国際空港では、C・Dゲートなら VIENNA Lounge(59ユーロ)、F・Gゲートなら SKY Lounge(49ユーロ)が基本の選び方です。どちらも出発の3.5時間前から最長3時間で、プライオリティ・パスなどで無料か割引になる場合があります。スター アライアンスの上級会員カードと加盟社の便の搭乗券がある人は、オーストリア航空のラウンジも選択肢です。年に何回ラウンジを使うかで、毎回払うかカードの会員証を持つかを決めてください。
参考:ウィーン国際空港公式「Lounges」「VIENNA Lounge」「SKY Lounge」、オーストリア航空公式「Lounges am Flughafen Wien」(いずれも2026年11月4日確認)。

